17-18年度版 EYELA総合カタログ 283-284(284-285)

概要

  1. 7.濃縮装置
  2. 8.減圧装置
  1. 283
  2. 284

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778910111213141516134乾燥器電気炉純水製造装置2恒温器低温槽恒温槽濃縮装置減圧装置凍結・噴霧乾燥機合成装置撹拌機ガラス反応容器ガラスコーティング振盪機定量送液ポンプ液体クロマトグラフ培養装置滅菌装置研究補助準備機器濃縮装置資料・データ65低温・恒温水循環装置(チラー)冷却トラップ装置283http://www.eyela.co.jpObservations,Data資料・データ 能力検討■濃縮装置の最適条件濃縮装置とは、装置内部を減圧し、恒温の液槽または空気槽に入れた容器内のサンプルを、回転または振動によって、蒸発面積を拡大して効率よく蒸発させ、濃縮するものです。試料容器、加温器、試料容器駆動部、冷却器、回収容器などで構成され、関連装置として減圧装置、冷却水循環装置が使用されます。濃縮装置の蒸発能力 回転速度 試料容器容量 加温温度 真空度 冷却水温度などの要素によって変化します。蒸発能力は回転速度が速いほど、冷却水温度が低いほど、加温温度が高いほど向上します。効率的な蒸発の条件として、 試料の沸点と冷却水の温度との差(ΔT)が15〜20℃以上であること。(沸点は真空度によって変化する。ΔTは最低でも10℃以上必要) 試料の沸点と加温温度との差(Δt)が10〜40℃であること。(Δtは最低でも10℃以上必要)があげられる。(注)ΔTを大きく、Δtを小さくすれば、蒸発量は減少し、回収率はアップします。物質ごとに蒸気圧と沸点の関係が異なるため、真空度を制御することで沸点のコントロールが可能となります。冷却水平均温度と加温温度との中間温度に沸点温度を調整すれば、ΔTおよびΔtを適正値にすることができ、優れた回収率と蒸発能力が得られます。■沸点と真空度の関係濃縮する物質はそれぞれ異なった特性があります。濃縮装置を減圧して使用する際、同じ真空度でも物質の沸点は異なってきます。●エバポレーターでの適正条件の設定例  エバポレーターで水を真空度40hPa(30aHn)の条件下で濃縮した場合  大気圧1013hPa(760aHn)時の試料の沸点a100℃(水)  真空度40hPa(30aHn)時の試料の沸点a29℃(水)  濃縮の最適条件より上記条件下での適正条件値  冷却トラップ温度:29℃−15〜20℃=9〜14℃(ΔT)  バス加温温度:29℃+10〜40℃=39〜69℃(Δt)232010203040506041020501×101×105×10アセトンクロロホルムベンゼンピリジン水酢酸シクロヘキサン蒸気圧(真空度/mmHg)蒸気圧(hPa)沸点温度(℃)0102040608010020040060080010001330■主要な物質の蒸気圧と沸点(飽和蒸気圧線図)12345761)蒸発量(mL/min)=蒸発水の密度(g/cm3)試料の密度(g/cm3)×蒸留水の蒸発量(mL/min)×蒸留水の蒸発潜熱試料の蒸発潜熱2)蒸発量(L/h)=蒸発水の密度(g/cm3)試料の密度(g/cm3)×蒸留水の蒸発量(L/h)×蒸留水の蒸発潜熱試料の蒸発潜熱※単位は蒸留水と試料の比ですから蒸発潜熱:kJ/o(kcal/o)、密度:o/m3でもかまいません。物質にはそれぞれ固有の熱的特性があります。濃縮装置の水における蒸発能力から、水と同じ適正条件に合せることにより、物質の蒸発潜熱と密度がわかれば、蒸発量を推算することができます。蒸発量はΔt=25℃(バス加温温度45℃−試料の沸点20℃)なので、N-1300V-W型の蒸発能力表から約11mL/minです。右表から蒸留水の蒸発潜熱=540kcal/o、クロロホルムの蒸発潜熱と密度はそれぞれ58.8kcal/o、1.49n/㎝3です。(なおΔT=20℃−5℃=15℃です。)上記の1)式から、※この計算は近似的に求めています。蒸発潜熱は沸点温度を大気圧で比較していますが、実際は沸点温度が低い場合に、大きな熱量を必要としますから、安全率を10%程度低くしてください。回転速度:180rpmバス加温温度:45℃冷却トラップ温度:約5℃試料の沸点:約20℃(水での真空度=約27hPa(20aHn)、クロロホルムの真空度=約200hPa(150aHn))●推算するための条件設定蒸発量=≒67.8mL/min≒4L/h×11×54058.811.49エバポレーターN-1300V-W型でクロロホルムを濃縮した時の処理量はどの程度?例1蒸発量はΔt=30℃(バス加温温度50℃−試料の沸点20℃)なので、N-52型の蒸発能力表から約5L/hです。右表からメタノールの蒸発潜熱と密度はそれぞれ264kcal/o、0.794n/㎝3です。上記の2)式から、回転速度:60rpm(シャワー使用)バス加温温度:50℃冷却トラップ温度:約10℃試料の沸点:約20℃(水での真空度=約27hPa(20aHn)、メタノールの真空度=約133hPa(100aHn))●推算するための条件設定蒸発量=≒12.9L/h×5×54026410.794エバポレーターN-52型でメタノールを蒸発した時の処理量はどの程度?例2■試料による蒸発量の推算方法■物質の蒸発潜熱と密度分類代表的な物質沸点at1013hPa(760Torr)密度(g/cm3)at20℃蒸発潜熱kJ/㎏(kcal/㎏)at1013hPa(760Torr)低 沸 点 物 質n-ブタンー0.50.579387.6(92.6)臭化メチル4.5※1.730252.0(60.2)n-ペンタン36.10.626387.6(92.6)トリクロロフルオロメタン23.71.476182.1(43.5)ジエチルエーテル34.60.736375.9(89.8)臭化エチル38.41.4512301.0(549.7)ジクロロメタン39.81.326329.4(78.7)アセトン56.30.790501.1(119.7)1.1-ジクロロエタン57.31.175288.8(69.0)2-メチルペンタン60.30.654357.1(85.3)クロロホルム61.31.486246.1(58.8)メタノール64.70.7941105.1(264.0)テトラヒドロフラン66.00.888410.6(98.1)n-ヘキサン68.70.659384.3(91.8)1.11-トリクロロエタン74.01.349241.5(57.7)四塩化炭素76.81.595195.1(46.6)酢酸エチル77.10.901369.2(88.2)エタノール78.40.785853.9(204.0)メチルエチルケトン79.60.805439.5(105.0)ベンゼン80.10.874394.3(94.2)2-プロパノール82.40.786666.4(159.2)1.2-ジクロロエタン83.51.257323.6(77.3)トリクロロエチレン87.21.465239.4(57.2)1-プロパノール97.20.804680.6(162.6)ヘプタン98.40.684379.3(90.6)2-ブタノール99.50.807562.6(134.4)水1000.997≠12260.4(540)(at100℃)2427.9(580)(at30℃)高 沸 点 物 質ジオキサン101.31.034412.7(98.6)トルエン110.60.866363.3(86.8)1.1.2-トリクロロエタン113.51.442287.6(68.7)ピリジン115.00.978485.6(116.0)1-ブタノール117.70.810591.5(141.3)酢酸118.01.050405.2(96.8)2-ペンタノール119.30.810409.4(97.8)イソアミルアルコール130.80.809485.6(116.0)臭化エチレン131.42.169190.9(45.6)クロロベンゼン131.71.106324.8(77.6)1-ペンタノール138.00.814504.8(120.6)p-キシレン138.40.857339.1(81.0)m-キシレン139.10.860342.4(81.8)o-キシレン144.40.876347.0(82.9)スチレン145.20.901421.9(100.8)シクロヘキサン155.60.779356.2(85.1)1-ヘキサノール157.10.819448.7(107.2)n-デカン174.10.730275.0(65.7)1-ヘプタノール176.30.8221837.2(438.9)プロピレングリコール187.31.038707.0(168.9)1-オクタノール195.00.824411.1(98.2)エチレングリコール197.41.116920.1(219.8)ベンジルアルコール205.51.046467.2(111.6)グリセリン290.01.262663.1(158.4)※at0℃
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8■使用装置と推奨減圧装置一覧…………………………P.285■基本接続例…………………………………………………………P.287■ダイヤフラム型真空ポンプ NVP-1000・2000・2100型…………………………P.289 EVP-1000・1100・1200型…………………………P.291 MD・MZ・RC型……………………………………………P.292 DTC・DTU型…………………………………………………P.293 DTC31-NVC3000型…………………………………P.294 NVP-1000V・2000V・2100V型………………P.295 N920KT.29.18G・N950型…………………………P.297■ドライ真空ポンプ NeoDry7E-S・7E-C型………………………………P.298 NeoDry15E-S・15E-C型…………………………P.298■マグネットカップリング型油回転真空ポンプ DUO3M-N・6M-N・11M-N型…………………P.299 DUO3MC-N・6MC-N・11MC-N型………P.299■耐食性油回転真空ポンプ 2015C1-N型…………………………………………………P.299■ベルトドライブ型油回転真空ポンプ TSW型……………………………………………………………P.300■小型油回転真空ポンプ GLD・GCD型…………………………………………………P.301■オイルフィルトレーションカセット付真空ポンプ GCD-XF・XNF型…………………………………………P.302■油水分離オイルフィルトレーションシステム UFW-003型…………………………………………………P.302■アスピレーター A-1000S型、AS-2型……………………………………P.303■クーリングアスピレーター CA-1116US型………………………………………………P.304■関連製品、純正パーツ………………………………………P.305VacuumPump減圧装置表示の価格について本カタログに表示しています価格および仕様は2016年10月1日現在のものです。価格につきましては、その維持には極力努めてまいりますが、諸般の事情によりやむをえず改定をお願いすることもございます。また、製品の改良のために仕様の変更を行なう場合もありますので、あらかじめご理解いただき、ご了承いただきますようお願いいたします。284

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