デジタル粉じん計 6-7(6-7)

◆粉じん計は相対濃度計です◆当社の粉じん計の測定値は相対濃度であるため、質量濃度で表すためには係数をかけなければなりません。この係数を質量濃度変換係数（Ｋ値）と呼んでいます。当社の粉じん計の多くは標準粒子が0.001※mg/㎥の時に粉じん計の値が1CPMになるよう調整され、その際に設定されているK値は0.001※（粉じん計メニュー内の値＝1.00もしくは1.0）となっています。しかし、粉じんの種類により物理的性質（質量や散乱光量）が異なるため、測定対象粉じんに合わせてK値を求める必要があります。（LD-3SはＫ値＝1.0、もしくは1.3の2種類からの選択となります。）※LD-5D型の場合は0.01mg/㎥の時に1CPMK値を算出するためには、測定現場で併行測定（ろ過捕集装置で捕集を行いながら粉じん計での同時測定）を行う必要があります。ろ過捕集装置で算出された質量濃度と粉じん計で求めたCPM値を用いて、以下の式からK値を算出します。K値を算出するためには等が必要になります。○○mg/m³（質量濃度）質量濃度変換係数（K値）＝△△CPM（相対濃度）総カウント（count）CPM（相対濃度）＝測定時間（min）品目コード形状品名型式分粒特性価格￥080130-304ハイボリウムエアサンプラーHV-500R-4SPM4特性：500L/min720,000080120-43544PM4サンプラーセット354354流量指示計付PM4特性：20.0L/min505,000ろ過捕集装置例◆質量濃度変換係数（K値）について◆測定前に「BG測定」、[SPANチェック」を必ず行い、正確な値で測定粉じん計で測定前に行う「BG」、「SPAN」は大切な役割をしています。これらは、測定前に粉じん計内部の様々な原因（電気的や物理的なもの）による小さなずれを補正し、正確な値を測定するために行います。BG測定とは、粉じんが無い状態で粉じん計にきちんと0（ゼロ）を認識させる測定で、いわゆる0（ゼロ）点調整を意味しています。SPANチェックとは、標準散乱板という擬似的に散乱光を作り出す部品を検出部に差し込んだ時の測定値と、粉じん計に記憶させている「SPAN値」（粉じん計較正時の標準散乱板値）との差を認識させて感度を自動補正する作業です。◆「BG」と「SPAN」について◆一般的に粉じん濃度測定は、ある一定の体積に対しての粉じん質量を測定する質量濃度となります。一方、粉じんに光を照射すると散乱光が発生し、その強弱は粉じん濃度と比例することが分かっています。その原理を利用し、当社の粉じん計は「光散乱方式」の粉じん計を提供しております。直接粉じん質量を測定しているわけではないので、その測定値は相対濃度となります。当社の粉じん計の測定値は光散乱量をカウントで表現しており、1分あたりのカウントをCPMという単位で表します。CPMとは「CountPerMinutes」の略で、1分間あたりのカウント数を表しています。6