Corning Life Sciences Product Selection Guide K38-K39(216-217)

概要

  1. ガラス
  2. 参考資料
  1. K38
  2. K39

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ガラスガラスK38www.corning.com/jp/lifesciencesPYREX(コード7740ガラス)の特性大半のPYREXガラス製品は、コード7740PYREXホウケイ酸ガラスから作られています。これは、コーニングの低膨張率Type1、ClassAホウケイ酸ガラスのグループ(ASTME-438:実験装置におけるガラスの標準仕様)の中でも、最も広く知られているガラスです。多くの実験装置で理想とされるガラスに最も近いものであり、通常の実験におけるたいていの温度に耐え、化学的浸食にも高い耐久性を備えています。低膨張率であることから、比較的肉厚に製造して機械的強度をもたらすことができ、それでありながら、十分な耐熱性も保持しています。実験用として利用可能な最善のガラスと言えます(表1、2を参照)。規格PYREXコード7740ガラスは、連邦仕様書DD-G-541bおよびASTME-438に適合するTypeI、ClassAのホウケイ酸ガラスです。これは、TypeIのホウケイ酸ガラスの米国薬局方仕様書にも適合します。光線透過率コード7740ガラスの可視光線(400nmから760nm)透過率は、厚さ2mmの場合で92%です。コーニングは、化学分野およびライフサイエンス分野の実験室で求められる、耐熱性・耐薬品性を備えた丈夫なガラス製品を提供します。2301008060402002502702903103303503701000表2.PYREXコード7740ガラスの透過率%透過率波長(nm)(厚さ約1mmのガラスの場合)アプリケーションPYREXコード7740ガラスは、強酸、アルカリ、および熱的用途(オートクレーブ・ホットプレート・直火など)での使用を意図する生成物への高い耐性が要求されるすべての理化学用ガラス製品向けに設計されています。PYREX®ガラス製品表1.コード7740ガラスの物理的特性および化学組成特性組成(%近似値)膨張率32.5×10-⁷cm/cm/℃二酸化ケイ素(SiO₂)80.6ひずみ点510℃酸化ホウ素(B₂O₃)13.0徐冷点560℃酸化ナトリウム(Na₂O)4.1軟化点821℃酸化アルミニウム(Al₂O₃)2.3密度2.53g/cm³ヤング率76×10³kg/mm²警告屈折率1.474(ナトリウムD線)1.ボトル、びんおよびデシケーターなどの厚手のガラス製品は、直火、ホットプレート、またはその他の類似する熱源にかけないでください。2.フッ化水素酸または熱リン酸を使用しないでください。3.ガラスに傷や摩耗がある場合は、使用しないでください。4.高温のアルカリは、ガラスを腐食させます。限界温度490℃(極限使用時)230℃(通常使用時)最大熱衝撃160℃
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ガラスガラスK39www.corning.com/jp/lifesciencesPYREX®ガラス製品の安全な使用のための推奨事項PYREXガラス製品は、100年以上にわたり、実験室環境における厳しい要求水準に耐えて使用され続け、丈夫で信頼できることを自ら立証してきました。PYREXという名称は、世界中において、高品質で腐食や熱に耐性のある理化学用ガラス製品の代名詞にまでなっています。製品は、安全性に心掛けて設計・製造を行っていますが、大部分のガラス製品は特定の用途のために設計されている旨を留意しておくことは大変重要です。必ずお客さまが念頭に置いている用途に対して適正なガラス製品を入手してください。設計目的の用途以外の用途に理化学用ガラス製品を使用することは、危険を招くおそれがあります。実験室の安全性は、どの実験室にとっても最も重要な関心事の1つです。実験室の安全性を向上させるために、コーニングでは、ガラス製・プラスチック製実験器具の安全な使用に関して、以下のように一般的な推奨事項をまとめました。化学物質の安全な使用揮発性物質を扱っている際には、熱によって膨張が起こること、そして膨張を閉じ込めると爆発が発生するということを念頭に置いてください。また、外部から熱が加えられない場合でも、危険が存在するということも覚えておいてください。シリンダー内部で硫酸を水と混ぜないでください。反応熱が発生し、台座とシールの厚さのために、容器の台座が破損するおそれがあります。過塩素酸は特に危険です。有機物質と接触すると直ちに爆発するからです。過塩素酸を木製のベンチやテーブルの近くで使用しないでください。過塩素酸が入ったボトルは、万一ボトルが破損した場合に酸をすべて閉じ込められるように、十分な容積を有するガラスまたはセラミック製のトレイ上に保管してください。過塩素酸を扱う際には必ず防護衣を着用してください。ガラスは、フッ化水素酸、高温のリン酸、および高温の強アルカリにより化学的に侵食されます。そのため、これらの物質を入れたり、処理したりするためには決して使用すべきではありません。酸が入っているボトルは、開ける前に必ず外側を水で洗い流してください。他の人が酸の残留物に触れる可能性があるカウンターの上には、ストッパーを置かないでください。水銀は非常に有毒です。水銀を取扱う際には、特別な注意が必要です。引き出しの底の少量の水銀でさえ、部屋の空気を有毒化させるおそれがあります。水銀の毒性は蓄積性で、水銀が多数の金属と混和する能力については、よく知られています。水銀が関係する事故の後では、微量でも残らなくなるまでその場所を注意深く清掃しなくてはなりません。援助が必要な場合には、地域の安全に関する部局に問い合わせてください。水銀の容器は、すべて適切にラベルで表示し、密閉して保管してください。識別のために化学物質の味見をしないでください。化学物質の臭いの確認は、必要な場合にのみ、かつ、少量の蒸気を鼻に向かって漂わせることによってのみ行うにとどめてください。容器には、ラベルによって指定されている物質以外のものを決して詰めないでください。すべての容器には、充填する前にラベルで表示してください。ラベルが貼られていない容器の内容物は、適切に処分してください。化学物質を入れているボトルや容器は、すべて正確かつ明確にラベルで表示するものとします。可能な限り、ハザードおよび必要な安全策もラベルに含めます。必ず換気の良好な場所で作業してください。塩素、硫化水素、一酸化炭素、シアン化水素、その他極めて有毒な物質を扱う作業をする際には、必ず防護マスクを使用するか、換気の良好な排気フード内で、このような実験を行ってください。極低温液体は、換気の良好な場所で保管・取扱いを行い、ガス濃度の過剰な増加を防止します。極低温液体は、閉めきった環境の部屋では決して使用すべきではありません。ガラス製品の安全な取扱いガラス製品は慎重に取扱ってください。ビーカー、ボトル、フラスコは、頂部ではなく側面や底面で保持します。ビーカーの縁、ボトルやフラスコのネックで持ち上げると破損する可能性があります。ネックが複数あるフラスコには特に注意してください。ビーカーに入れた飲み物は決して飲まないでください。標準的なビーカーその他の理化学用容器を、特に飲み物を飲むために使用した場合、実験室では人体の健康上の危険要因になります。使い捨てや再利用可能なカップを使用してください。人体の障害や健康上の危険要因を避けるために、標準的な理化学用製品から決して飲み物を飲まないでください。クランプは締め過ぎないようにしてください。ガラス製品をクランプで留めている間に破損しないようにするため、コーティングされたクランプを使用し、ガラスと金属の接触を避け、クランプの締めつけには力を加え過ぎないようにしてください。ネッククランプは、500mLを超える容器の支持用に単独で用いることはできません。加熱と冷却蒸発作業は注意をそらさないで常に監視してください。蒸発後も100年以上にわたってPYREXガラスは、高品質で腐食や熱に耐性のある理化学用ガラス製品を研究者に届けてまいりました。

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