Corning Life Sciences Product Selection Guide K44-K45(222-223)

概要

  1. ガラス
  2. 参考資料
  1. K44
  2. K45

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ガラスガラスK44www.corning.com/jp/lifesciences試験の場合は、新しいガラス製品を酸性水(1%の塩酸溶液または硝酸溶液)で数時間浸漬した後、洗浄してください。ガラス製品の洗浄剤ガラス製品を洗浄する際には、石けん、洗剤、もしくは、研磨剤含有または非含有の洗浄パウダーを使用します。ガラス製品用洗浄剤には、Alconox®、Liquinox®、Lux®、Tide®、Fab®があります。水は、温水を使用してください。著しく汚れているガラス製品の場合は、BonAmi®などの非常に穏やかな研磨作用を持つ洗浄パウダーならば、より満足のいく結果が得られます。研磨材でガラスに傷を付けないようにしてください。洗浄時には、ガラス製品のすべての部分をブラシで徹底的にこすり洗いしてください。そのためには、大小の試験管、ビューレット、漏斗、目盛付製品、様々なサイズのフラスコやびんに対応できるブラシ一式を備える必要があります。ハンドルが木製またはプラスチック製であるブラシを推奨します。ガラス表面に傷を付けたり、摩耗させたりしないためです。モータ駆動の回転式ブラシは、多数の試験管やびんを処理する時に役立ちます。ブラシの柄がガラスに当たるほど磨滅した洗浄ブラシは、使用しないでください。深刻な傷が生ずることがあります。傷のついたガラスは、実験中に破損しやすくなります。ガラス製品の均一な表面に付いた痕跡はすべて、特に加熱や真空用途で使用される場合は、潜在的な破壊点になります。洗剤(または石けん)を完全に除去するまでは、ガラス製品に酸を接触させないようにしてください。酸を接触させると、グリースの膜が形成されることがあります。その他の洗浄方法ご注意ください! 以下の方法は、目、粘膜、皮膚および肺に深刻な傷害を引き起こす可能性があります。したがって、熟練者によって、適切な使用方法の下で、耐久性が高く防滑性の耐薬品性手袋、保護メガネ、実験用白衣、エプロン、および(必要な場合には)排気装置を完全に装備した状態に限り、実施してください。ガラス製品に過度の曇りや汚れがある場合や、凝固した有機物が付着している場合には、濃縮された酸またはアルカリ性のような、より強力な(潜在的には危険性も伴う)洗浄液で洗浄してください。特殊なタイプの沈殿物の除去には、硝酸、王水または発煙硫酸が必要な場合があります。これらは強い腐食性を有する物質であるため、必要なときにのみ使用してください。Chromerge®洗浄液として市販されているクロム酸を濃硫酸に溶解したものも、非常に強力な洗浄剤です。しかしChromergeやクロム酸塩ベースのその他の洗浄液を使用することは、多くの実験室では推奨されていません。これは、クロムイオンが、少量であっても環境に対して非常に有毒であり、深刻な廃棄物処理の問題をもたらすためです。また、Chromerge中に存在するクロムは、強力なヒト発癌性物質であると考えられています。代わりに、過酸化水素を含むNoChromix®洗浄液を使用されるとより安全です。この洗浄液も硫酸で構成されていて、やはり腐食性が強いものですが、有毒なクロムは含有しておりません。製造元の使用説明書に従ってお使いください。NoChromix溶液を使用する場合、ガラス製品は、洗浄液で洗浄するか、または洗浄液で充填してしばらく置きます。静置する時間の長さは、ガラス製品の汚れの量に応じて変わります。比較的きれいなガラス製品であれば数分曝すだけで済みますが、血餅などの残屑がある場合は、ガラス製品を一晩静置する必要があることもあります。NoChromix溶液の強力な腐食作用を考慮して、処理すべきガラス製品のみならず保存びんについても、使用するNoChromixの濃度に耐え得るガラス製の平皿またはプラスチックポリマー製の受け皿に置くことをお勧めします。すべての苛性洗浄液が適切に処分されているかを確認することに細心の注意を払う必要があります。グリースの除去グリースを十分に除去するには、炭酸ナトリウムの希釈液中で煮沸します。アセトンやその他の有機溶媒を用いることもできます。強アルカリは、使用しないでください。シリコーングリースは、ストップコックの栓または胴体部分を、2時間、暖かいデカヒドロナフタレンに浸漬することによって最も容易に除去されます。アセトンやその他の適切な溶媒に浸したペーパータオルで拭くことによっても、摺合せ部分からグリースを取り除くことができます。有害な蒸気への曝露を最小限に抑えるために排気装置を使用してください。アセトンまたは発煙硫酸を30分間使用して、グリースを除去したガラス製品を脱水しすすぎます。洗浄剤のすべてを確実に洗い流してください。すすぎ使用前にガラス製品からすべての石けん、洗剤およびその他の洗浄液を除去することが不可欠です。特に洗剤に関しては重大であり、極微量でも血清学や細胞培養などの用途には支障をきたします。洗浄後、水道からの流水でガラス製品をすすぎます。試験管、目盛付ガラス製品、フラスコおよびこれらに類する容器を水道水ですすぐ際には、水を流し込んでから少しの間容器からあふれさせ、次に各容器に少し水を入れ、しっかり振り混ぜてから水を切る動作を少なくとも6回繰り返します。ピペットやビューレットの最良のすすぎ方は、ゴム管を蛇口に取り付け、次にピペットまたはビューレットの押出端にホースを取り付け、水を通す方法です。水道水の硬度が極めて大きい場合には、使用前に純水装置または逆浸透システムを通してください。次に高純度水または蒸留水の入った大きな液槽でガラス製品をすすぎます。その後、アイテムごとに最終的なすすぎを高純度水で行います。水を節約するために、タンクとして19Lのボトルを使用してください。ボトルは洗浄エリア近くの棚に保管します。ピペットの洗浄ピペットは使用後、直ちに先端を下に向けてシリンダーか背の高いジャーに取り付けます。びんの中に落とさないように気を付けてください。先端が破損・破砕して、正確な測定ができなくなることがあるためです。びんの底部に綿やグラスウールのパッドを置けば、先端の破壊防止につながります。水位が各ピペットの大半または全てを浸すのに十分に高いことを確認します。次いで、都合のよいときに、ピペットを空にして、溶解した洗浄液のシリンダーかジャーに移し替えるか、あるいは汚れがひどい場合には、クロム酸洗浄液もしくはNoChromix洗浄液が入ったジャーに移し替えます。数時間または一晩浸漬した後でピペットの水を抜き、水道水をあふれるまで注ぎ、汚れの痕跡が全部除去されるまで水を通し続けてください。ピペットを少なくとも1時間、蒸留水中で漬け置きしてください。蒸留水から取り出してすすぎ、外側を布で拭き取り、水を振り払って乾燥させてください。毎日大量のピペットを使用する実験室では、自動ピペット洗浄機を使用するのが便利です。非常に精巧につくられた金属製の洗浄器は、温冷水の供給設備と常設固定具によって直接接続することができます。他にポリエチレン製のものもありますが、あまり精巧ではなく、ゴムホースで給水設備に接続します。ポリエチレン製のバス
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ガラスガラスK45www.corning.com/jp/lifesciencesケットやジャーは、クロム酸洗浄液もしくはNoChromix®洗浄液中でピペットを浸漬し、すすぐのに使用できます。電気的に加熱する金属製のピペット乾燥機もご用意しています。乾燥後、無塵の引き出しにピペットを保管します。血清学的および細菌学的ピペットは、紙に包むかピペット缶に入れるかして、180℃の乾熱滅菌器で2時間滅菌します。感染性物質を移動するために使用されたピペットは、滅菌前に、ピペット上部の先端に綿栓を取り付けてください。この綿栓により、測定される物質が誤ってピペット装置に引き込まれるのを防ぎます。コーニングではこのほかに、洗浄および滅菌の必要を省くために、すぐに使える滅菌済のディスポーザブルガラス製・プラスチック製ピペットを数多く取り揃えています。ビューレットの洗浄ストップコックまたはラバーチップを取り外し、洗剤と水でビューレットを洗います。すべての汚れが除去されるまで、水道水で洗い流します。その後、蒸留水ですすぎ、乾燥させます。ストップコックまたはラバーチップは、別々に洗います。ガラスのストップコックをビューレットに取り付ける前に、ストップコックの潤滑剤を接合部に塗布します。潤滑剤は、ほんの少量にします。ビューレットは、使用していないときには、覆いをしてください。フリット製品の洗浄新しいフリットろ過器は、熱塩酸を吸引して洗浄した後、水ですすいでから使用してください。この処置により、塵埃などの異物からなる遊離粒子を除去します。使用後は、より長くお使いいただくために、できるだけ早くすべてのPYREX®フリットろ過器を洗浄することをお勧めします。細胞培養ガラス製品の洗浄細胞培養ガラス製品は、まず浸漬し、次いで洗浄した後、水道水、および蒸留、脱イオンまたは逆浸透によって精製された質の高い水で、繰り返しすすいでください。洗浄工程の間に使用される水の供給源には特に注意してください。銅管は、しばしば細胞培養系中の毒性金属イオンの供給源になります。この問題を解消するには、適切なプラスチック管またはステンレススチール管に置き換えます。毒性金属イオンの別の供給源には、ガラス製品の洗浄に使用される温水暖房システムも考えられます。分離したガラス内張りの温水システムをガラス洗浄区域に近接して配置することにより、これを排除することができます。見落としがちな毒性重金属イオンの供給源は、四塩化雄型ミウム、酢酸ウラニルまたは硝酸鉛を含有する電子顕微鏡用染色液の保存にかつて使用された培地保存ボトルです。これらの金属イオンは、ガラスに堅く結合し、強酸の洗浄剤を使用しない限り、洗浄しても取れないことがあります。そして、培養液がボトルに格納されると、金属イオンは、徐々にガラス表面から放出されて培養液中に戻り、細胞毒性をもたらすのです。これらの溶液を保存するには、使い捨てのボトルを推奨します。通常リサイクルできるのは、ホウケイ酸塩ガラス製品(PYREXなど)のみです。軟質のソーダ石灰ガラスまたはフリントガラスは、一度使用した後、廃棄してください。軟質ガラスを繰り返し使用すると、毒性物質が溶液または培地に浸出することがあります。ガラス製品を十分に洗浄し、すすぐことが不可欠です。7x®洗浄液などの一部の洗浄剤は、特に細胞培養ガラス製品を洗浄するために開発されており、すすいだ後、毒性の洗剤残留物をまったく残さないように設計されています。集中ガラス洗浄サービスにおいて、細胞培養グレードのガラス製品を処理するのに必要な注意を払うことができない場合、個々の実験室においてガラス製品を洗浄してください。ディスポーザブルプラスチック製品を使用すれば、この問題を解決するか大幅に軽減することができます。細胞培養チューブ使用済の細胞培養チューブは、洗浄前に滅菌してください。培地を滅菌する一般的な最も良い方法は、121℃(1.0atm)で30分間オートクレーブすることです。冷却時に固化する培地は、チューブが高温である間に外に出してください。チューブを空にした後、洗剤と水を用いてブラシをかけ、水道水で十分にすすぎ、さらに蒸留水ですすぎ、バスケットに入れて乾燥させます。チューブに培地を入れてオートクレーブ滅菌する場合には、チューブにキャップをしないで行います。培地およびチューブの双方とも、こうして一度のオートクレーブで滅菌されます。チューブを滅菌した培地で満たす場合には、培地を追加する前に、オートクレーブまたは乾熱滅菌器にチューブを差し込み、滅菌します。コーニングではこのほかに、洗浄不要なディスポーザブルガラス製・プラスチック製の培養チューブも各種取り揃えています。ガラス製品のすすぎ、乾燥、および保管ピペット・シリンダー・ビューレットをすすぎまたは洗浄するときは、シンクや水道栓に先端があたらないようにご注意ください。ほとんどの破損はこれが原因です。試験管、細胞培養チューブ、フラスコその他のガラス製品は、木くぎに吊るすか、または開口部を下に向けてバスケットに入れ、空気乾燥させます。あるいは、バスケットに入れてオーブンで乾燥させます。乾燥温度は140℃を超えないようにしてください。(容量測定のために使用される空のガラス製品には、直接熱を加えないでください。このようなガラス製品は、80~90℃以下の温度で乾燥させてください。)バスケットにガラス製品を置く前に、清浄な畳んだタオルか清浄な布でバスケットの底部を覆います。これにより、チューブの口が汚れるのを防ぐことができます。ビューレット・ピペット・シリンダーは、畳んだタオルの上に立てて乾燥させます。ガラス製品を清浄に保つために埃から保護しなければなりません。開口部に綿栓やコルク栓をする、厚手の紙をテーピングする、または無塵の棚にガラス製品をしまうといった方法がその最善策です。保管するときは、それぞれ専用のラックに配置します。互いに接触しないように注意して、想定外の機械的な損傷を避けるようにします。ガラス製品を保管する際には、棚の最も手前あたりには置かないようにします。雌型フラスコやビューレットでアルカリ性の液体を保管しないでください。ストッパーやストップコックが固着する可能性がありコーニングでは、細胞培養に関する厳しい要求事項に適合するよう設計された、再利用および使い捨ての双方に対応するPYREXガラス製・プラスチック製の保存ボトルを各種取りそろえています。

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